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zoom RSS 鹿島鉄道 最終回

<<   作成日時 : 2006/08/07 19:33   >>

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 小さな山林の中の駅、八木蒔。5年前、初めて鹿島鉄道に乗った時、民家が見当たらずに秘境感が漂っていたので、見た瞬間に気に入ってしまった駅である。

 滞在時間を40〜50分ほど取ったので、駅の周辺を散策してみる事にした。駅出口から右へ折れて国道に行ってみたが、1分程度で出られる。国道から駅に行くには、どさん娘ラーメンの向かい側を下って、突き当りを右に曲がるとすぐである。(水戸街道側から浜方面へ向かう場合)

 今度は駅出口から左側に行ってみると、ものの数十歩程度で民家がお目見えした。黒瓦の純和風の座敷つき、さらには車が5〜6台止められそうな庭まであり、何かで財を成したような堂々としたお屋敷が何軒かある。さらにその先を真っすぐ歩いて5分ほどで、霞ヶ浦のほとりにたどり着いた。

 今まで八木蒔には秘境感が漂う駅というイメージがあったが、下車してみたら、すぐ近くに生活感がある民家の数々と雄大な霞ヶ浦の景色にギャップを感じ、しばし湖畔に立ちすくんでしまった。遠方には霞ヶ浦大橋のアーチが霞んで見える。きっと橋の上から見える湖の方がもっと広いのだろう。

 またこれは後で知った事だが、霞ヶ浦は鯉の養殖で有名な所だそうだ。駅周辺のお屋敷は、恐らく長年それで生計を立ててきたのであろう。

 駅に戻ってみると1台の車が停まっていて、その中で若いカップルがいちゃついている(様に見えた)。「何しに来たの?」と思いつつ、見て見ぬ振りをしてそのまま駅の待合室で列車を待っていたが、列車がやって来る10分くらい前に車の中から女の子が出てきて、列車を待ち始めたので、ここもきちんと地元の人に使われているんだと、ほっと胸を撫で下ろした。

 何とか明るさが残っている17時36分に八木蒔を出発。今度は新高浜に下車をした。デジカメのシャッターを軽く押したらシャッタースピードがかなり落ちている。気がつけば空が赤くなっている。

 新高浜は国道沿いの駅で、梅久という食事屋さんの裏にある。国道を挟んだ向かいには玉里総合運動公園がある。かつて玉里村と名乗っていたこの地は、平成の大合併で小美玉市と、いかにも合併したと思わせる地名になってしまった。

 国道を見てみると、祭日の夕方と言う事もあって、石岡方面に向かう車が渋滞している。私もここを車で走ったことがあるが、渋滞の起点となっているのは多分、水戸街道からだろう。鉄道の廃止で大きなデメリットになるのは道路の渋滞である。仮にバス通学になって、その時間帯に道路が混んでいたら、到着時間が遅れてストレスが溜まるし、多大なエネルギーを費やす。事実、鹿島鉄道沿線から石岡駅まで車で行く場合は水戸街道を横切らなければならない。鉄道が廃止された後に、「バスよりも列車の方が時間が正確でよかった」なんて言っても後の祭りである。

 新高浜18時17分発の列車で終点の石岡に向かう。空は暗くなり始め、もう撮影は難しいので今回の旅はこれでお開きにする。

 思えば榎本15時41分発の列車からは新鋭のKR-500形ばかり乗っていた。キハ430形とキハ600形といった古いディーゼルカーは日中の限られた時間帯にしか走らないのだろう。

 鹿島鉄道のディーゼルカーを労働者に例えて言えば、平成生まれのKR-500形がフルタイムの正社員で、キハ600形などの旧車両は定年を過ぎた嘱託社員といった方がいいかも知れない。昼下がりに石岡に到着して機関区に引き下がる古いディーゼルカーは「フゥ〜、今日も無事に仕事が終わった。後は若いモンに任せるとするかのぅ」とつぶやく姿を想像した。(完)

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